えがお訪問看護

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反町ステーション準備日記 #03 ── 開業資金の目安と、順番

今回は、訪問看護ステーションを立ち上げるときの「書類」の話です。

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神奈川区・反町で準備を進めている、えがお訪問看護リハビリステーション 反町です。元町につづく2つ目の事業所で、ふだんは「反町ステーション」と呼んでいます。市役所へ出す申請書類は、何を、どの順番でそろえるのか。反町でやった順番のまま書きます。あわせて、開業にかかるお金の目安も、公開されている数字でご紹介します。

反町をつくった理由

元町の事務所は、スタッフが増えて、だいぶいっぱいになってきました。お受けしたい気持ちはあるのに、体制が追いつかない場面が出てきたのです。

そこで、事業所を増やすことにしました。スタッフにとっては、キャリアアップの機会が増えて、やりがいのある場が広がります。反町をはじめ、神奈川区などのエリアからは、以前からご依頼もいただいていました。次の事業所は、そのご依頼に応えられる場所にしたい、という思いもありました。

もうひとつは、訪問看護の事業を、もっと安定させたいということです。こうして、反町の準備が始まりました。

始まりは、物件の契約からです

訪問看護は、ご利用者さまのご自宅へ伺う仕事です。それでも、スタッフが戻って記録を書き、相談する「事務所」がないと、指定は受けられません。

反町の物件は、夏のはじめに事業用として賃貸借契約を結びました。内装の話は #01 のとおりです。

管理者のセミナーを受講します

横浜市で新しく事業所を開くには、管理者になる人が市の「質の向上セミナー」を受けていることが条件です。

反町では、8月に反町管理者が受講しました。申込は市のフォームから、持ち物は筆記用具だけ。受けていないと申請そのものが進まないので、この受講日から逆算して、ほかの予定を組みました。

書類づくりに、いちばん時間がかかりました

指定申請とは、要するに「この場所で、この人たちで、訪問看護をやっていいですか」と市に許可を求める手続きです。介護保険を使った訪問看護は、この指定がないと始められません。

そろえる書類は、申請書のほかに、付表、運営規程、平面図、勤務形態一覧表、誓約書、料金表、加算の届出、登記事項証明書、資格証の写しなど。市の一覧表にそって埋めていくと、束が十数種類になりました。

管理者と事務スタッフで手分けして、着手から提出まで、およそ5週間かかりました。いちばん手間だったのは運営規程です。市の記載例を、反町の営業時間や職員の構成に合わせて、一条ずつ書き換えました。

カウンターの上に並べた、鍵付きの書庫2台

申請日までに、部屋も道具もそろえます

書類がそろっても、部屋が空っぽでは申請は通りません。申請日の時点で、人員・契約・設備がそろっていることが条件です。

反町で「申請日までに要る」と決めて買ったのは、鍵付き書庫、事務用の机と椅子、固定電話機、相談室の椅子、手洗いまわりの消毒液や手袋などです。記録を入れる書庫は、簡単なロックのものやキャスター付きは不可、と市のガイドラインにあります。写真の木製キャビネット2台が、そのために選んだものです。

電話は、事業所の固定電話が必要で、携帯電話では認められません。回線の工事は日程が動きやすいので、申し込みは早めに済ませておきます。

提出は「預かり」で、審査はそのあとです

提出は、管理者が開庁と同時に市役所の窓口へ持参しました。予約は要りません。窓口では中身を一枚ずつ見るのではなく、束ごと「預かり」になります。提出した本人は、受け取って終わりで、身構えていたぶん拍子抜けしたそうです。

審査はここからです。足りないものがあれば市から補正の連絡があり、手数料の納付書も後から届きます。横浜市の指定日は毎月1日付で、提出の締切は指定日の約1か月半前。私たちは、締切より早めに出して、直す期間を残しました。

いくらかかるか

日本政策金融公庫は、訪問介護・訪問看護の開業に必要な金額を「800万円〜1,500万円くらい」と案内しています。事務所や備品にかかる設備資金と、軌道に乗るまでの運転資金を合わせた数字です。

売上の入金は、サービスを提供してから2か月以上あとになります。開業月の給料と家賃は、入金より先に出ていきます。内訳の目安は、下のとおりです。

  • 法人設立:10万〜25万円(合同会社か株式会社かで変わる。すでに法人があれば不要)
  • 事務所(賃貸):50万〜100万円(仲介手数料・敷金・礼金・前家賃。改修費は別)
  • 備品:100万〜150万円(机・いす・鍵付き書庫・電話・血圧計などの看護用品)
  • パソコンなど電子機器:50万円(記録用のパソコン・タブレット。記録ソフトの利用料は別)
  • 車両:200万〜310万円(自転車3台+軽自動車2台の例。地域で大きく変わる)
  • 広告宣伝:50万円(パンフレット・看板・ホームページ)
  • 指定申請の手数料:数万円(自治体で異なる。横浜市は申請のあとに納付書が届く)
  • 運転資金:360万〜600万円(スタッフ4人×月30万円×3〜6か月分の給料。入金までの2か月分は必ず要る)

※目安の出典:日本政策金融公庫「介護・看護サービス業の創業ポイント」(総額800万〜1,500万円・入金は提供後2か月以上あと)、iBow「訪問看護ステーションを立ち上げるのに必要な資金」(項目別の金額)、カイポケ訪問看護マガジン「立ち上げ・開業の資金はどれくらい必要なの?」(総額500万〜1,000万円・運転資金は3〜5か月分)。いずれも2026年9月27日に確認。

反町は元町につづく2つ目なので、法人設立と車両の費用はかかっていません。当社の場合は、物件と備品と、入金までの給料が中心でした。

反町でやった順番を、まとめます

  1. 物件を事業用として契約する(夏のはじめ)
  2. 管理者になる人が、市のセミナーを受ける(8月)
  3. 市の一覧表にそって、申請書類をそろえる(約5週間)
  4. 書庫・机・椅子・電話など、申請日までに要る備品を入れる(約2週間)
  5. 固定電話の回線工事(早めに申し込む)
  6. 市役所へ持参して提出(預かり)
  7. 補正の連絡に対応し、手数料を納める
  8. 指定日(毎月1日付)を待つ

反町の場合、契約から提出まで、およそ2か月でした。

一緒に働きたいのは、こんな方です

訪問看護は、ひとりで動く仕事、というイメージがあります。そのなかで私たちは、1人のご利用者さまを、スタッフみんなで見ていきたいと考えています。

どう関われば、安心して在宅で暮らし続けられるか。日々の生活を保てるか。終末期をどう過ごすか。それをみんなで考え、支える方に来てほしいです。

ひとりで解決する力は、もちろん必要です。そのうえで、答えをみんなで探せる人と、一緒に働きたいと思っています。

反町ステーションで一緒に働く方を募集しています

反町ステーションでは、開設にむけて一緒に働く仲間を探しています。

  • 看護師(常勤)
  • 理学療法士・作業療法士(常勤)

書類の上では、事業所の形が決まりつつあります。朝の申し送りの仕方や記録の書き方といった日々の中身は、これから入る方と一緒に決めていきたいと思っています。

会社見学は履歴書なし、服装自由です。現在、入社祝い金10万円の制度もご用意しています。「まずは話を聞いてみたい」という段階でも構いません。

次回は、届いた家具の続きと、部屋の様子をお伝えします。